こんにちは、矢内綾乃です。
10月に入り、徐々に涼しくなってきましたね。
夜になるとコートを着る人もいるくらい。
上着が欠かせなくなりました。
ついこの間まで暑かった日々が嘘のようです。
暑かった日々が懐かしいですね。
夏を振り返ってみて、とても印象に残った出来事がありました。
それは8月24日に逝去した稲盛和夫さんです。
日本にとって大事な方を失いました。
今回は私の人生で最も影響を与えた人物の一人、稲盛和夫さんについて。
■日本で最も影響を与えた人物、稲盛和夫さんについて
私は11年前、ご講演を聴きに大阪に行ったことがあります。
JAL再生に取り組んだ後でした。
やってきたことが書かれた原稿を淡々と読み上げる姿だけで、心が震えたのを今でも覚えています。
ご冥福をお祈りいたします。
誰もが知っているであろう、稲盛和夫さんですが、簡単に紹介させて頂きます。
稲盛和夫さんは経営の神様と呼ばれた偉大な方です。
1932年、鹿児島市に生まれる。1955年鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカーである松風工業に就職。
1959年4月、知人より出資を得て、資本金300万円で京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。代表取締役社長、代表取締役会長を経て、1997年から取締役名誉会長(2005年からは名誉会長)を務める。
また1984年、電気通信事業の自由化に即応して、第二電電企画株式会社を設立。代表取締役会長に就任。2000年10月、DDI(第二電電)、KDD、IDOの合併によりKDDI株式会社を設立し、取締役名誉会長に就任。2001年6月より最高顧問となる。2010年2月には、政府の要請を受け日本航空(JAL、現日本航空株式会社)会長に就任。代表取締役会長を経て、2012年2月より取締役名誉会長(2013年からは名誉会長)、2015年4月に名誉顧問となる。
一方、ボランティアで、全104塾(国内56塾、海外48塾)、14,938人の経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注いだ(1983年から2019年末まで)。
また、1984年には私財を投じ稲盛財団を設立し、理事長(現在は「創立者」)に就任。同時に国際賞「京都賞」を創設し、毎年11月に人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。
プロフィールを読んだだけでとんでもない方だと分かりますね。
本当にここでは書ききれないほど、世の中に貢献されてきました。
■自分だけじゃない!経営は利他の心で!
私が稲盛和夫さんの教えの中で印象に残った言葉があります。
それは「利他の心」です。
人は自分勝手な方が多い。
例えば、ジャンケンをするとします。
これはただのジャンケンではなく、後だしでいいので以下の条件を満たし勝つこと。
1、勝ち
2、あいこ
3、負け
この3つの場合、どの条件が勝ちやすいか。
答えは勝ちです。
人は知らずのうちに周りの人より勝っていたい、人に認められたい。
そういった気持ちが生まれるのです。
つまり自己中心的な人が多いと言えるそうです。
しかし、稲盛さんは利他の心で経営をされていました。
京セラがアメリカの大手電子部品メーカーであるAVX社と合併し、グローバル戦略をさらに推進した時のことです。
両社の株式交換により行われる合併交渉でしたが、京セラに不利な条件を提示され、周囲の大反対もあり、簡単には進まなかったそうです。
しかし、稲盛さんは打算でなく相手のことを最大限思いやる態度で応じ、合併されました。
なぜならAVX社の株主や社員を思いやるAVX社の会長の気持ちを汲んだから。
その結果、AVX社の社員には京セラに対する感謝の気持ちが生まれ、良好な関係が作られていきました。
多少の犠牲を払ったように見えても、長期的には必ず報われるということですね。
先を見て、自分だけではなく、相手のことも考える。
私も利他の心を大事にしていきます。
■真のリーダーとは自ら環境をつくる
利他の心で経営をする。
その上でどんな経営者が組織を伸ばしていくのか。
経営者、つまりリーダーが大事であり、真のリーダーとはどういう人か。
自ら環境をつくるのが真のリーダー。
私は稲盛さんがJALの再建する姿を見て、教わりました。
JALが2兆3,000億円という負債を抱えて、会社更生法の適用を申請し、事実上の倒産をしました。
その再建を任されたのが稲盛さんです。
稲盛さんは再建にあたり、社員全員が経営者意識を持ち、どうしたら自分の部署の売り上げが伸び、経費を削減できるのか、一人一人が考えるような環境をつくったそうです。
その結果、赤字続きだったにも関わらず、営業利益1,884億円をあげ、世界の航空業界の中で最も高収益の会社に生まれ変わったのです。
わずか2年8カ月という短い期間での再上場。
まさにリーダーが社員一人一人の心を動かし、結果をつくったと言えると思います。
リーダーが自ら環境をつくる。
本当に見事でした。
私も事業を立ち上げて仲間と共に毎日、切磋琢磨しています。
同じ目的、価値観を持っている仲間が増えれば増えるほど事業の幅が広がり、楽しさも増えます。
そんな毎日が楽しくて仕方がないです!
嬉しいことに私の周りにはそういう方々が多くいます。
本当にありがたいことです。
これからも仲間と共に人生を豊かにすべく、日々自分を磨き続けていきます。
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