子供のころに何度も繰り返し聞いた童話に、「北風と太陽」のお話があります。
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北風と太陽は、どっちが強いかずっと競い合っていて、
ある日訪れた旅人のマントをどちらが先に脱がせることができるか競うのです。
最初は北風の番。
ピュー、ピュー、ピュー。
凄い勢いで風を吹き付け、旅人のマントを脱がせようとしますが、
吹けば吹くほど旅人は、堅くマントを纏って身を縮めます。
「おぁ、寒い、寒い。なんて北風の強い日だ。」そのうち、風の届かない木陰に身を隠し、しっかりとマントを身体に巻き付けてうずくまってしまいます。
もう、にっちもさっちもマントは脱がせそうにありません。
次は太陽の番。
ポカポカポカポカ。ポカポカポカポカ。
太陽は鼻歌を歌いながら、優しくポカポカと旅人を照らします。
「あぁ、温かくなってきたぞ。なんて天気が良くなったことか!。マントなんて動きにくいものは脱いでしまおう!」
旅人は、暖かい陽気に木陰から上機嫌で出てきて、自分からあっさりマントを脱いでしまいました。
勝負は、太陽の勝ち。
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人を動かそうとするとき、正論をつきつけて無理矢理いうことをきかせようとすると、
人はかたくなになり、身構え、理論武装して、
テコでも動かなくなってしまうことがあります。
ところが、受け入れ、尊重して、自分の味方であることがわかると、
人は安心して、オープンになり、お互いが良くなる選択をしようとするものです。
仕事をする中で、北風になりかけたとき、この子供のころに何度も繰り返し聞いた童話を電撃のように思い出すことがあります。
太陽のような人であれ!!
子供のころに刷り込んだ、とっても捨てな教訓です!(^^)!
とはいえ、まだまだ未熟でして、制御できずに北風のようになっていたり、
3日に一回は、ビュービュー旦那さんを吹き付けている気がします( *´艸`)
ポカポカポカポカ
今度は娘とこの童話をきいて、自分にも刷り込みなおそうかなぁ((笑)
本日の格言☆
物を与えることだけを慈善と心得ているのは、
手に汗することを知らない人々だけである。
タゴール
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矢内綾乃
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