矢内綾乃です。
二重否定 - 〇〇しないと、〇〇できない
二重肯定 - 〇〇すれば、〇〇になる
「二重肯定で表現する」というのは、子供に声をかけるときに、私がとても注意していることです。
二重否定は、例えば、
「ほらほら!!しっかりコップを持ってないと、またこぼすでしょう!!」
と声をかけること。
同じことを言うにしても、
「しっかりコップを持っていれば、お席で美味しいジュースが飲めるからねー!」です。
言語数の少ない子供は特に、素直に言語をイメージ化して理解しようとするので、
「またこぼす」と言われた時点で、こぼすイメージを強く持つでしょう。結果、
ヨロヨロ、ガチャーン!!
案の定、こぼしたりして。。。
そして言われれるのです。「ほら、言ったじゃない!!!こぼさないでって!!ビショビショじゃない、着替えもないのにどうするのよー!」
こんな具合です。
別の例では、
二重否定で言うと、
「しっかり挨拶できないと、学校で友達ができないよ!いいの、一人で寂しいよ!?」
自分が挨拶できないところがあるのだと自己概念に刻まれます。また、一人で寂しーい映像が張り付くでしょう。
二重肯定でいうなら、
「元気に挨拶してごらん!学校で友達たぁーくさんできるよ♪
楽しいよ! ほらできたね!その調子~♪」
おそらく、学校でニコニコ友達といる映像をイメージしているでしょう!
成長して、思考をコントロールできるようになってくると、
多少ネガティブなことを言われても、「なにくそー!!!」と奮起して、
自分で理想のイメージを描ける人もいるでしょう。
でも、小さな子供はとっても素直なのです。
子供のころに、他者から繰り返されたこのパターンは、やがて本人の思考の癖へと変化します。
やってみるとわかるのですが、
この“二重肯定を使って表現をする”というのは、慣れてないとなかなか難しいのです(; ・`д・´)
親はそのまた親から学び、子供に引き継がれる。
家族の言葉の表現、価値観、人生観は、子供にずっと引き継がれると言われています。
コーチングのシーンで、大人に関わっていると、
・目標はありますか?
・どうなりたいですか?
・どうしたいですか?
などのこれからの質問に上手く答えられない人が多いように感じます。
〇〇が嫌なんです。
○〇なふうにはなりたくないんです。
という、こうにはなりたくない!!!というのは強く出てくるけれど、
「〇〇が嫌であれば、じゃあどうなりたいのですか?」
と聞き返すと、こうなりたい!!!は表現できずに沈黙してしまう。
また、ビジネスのシーンでも、
〇〇が問題です。
〇〇がダメだと思うんです。
という、何がダメかはたくさん出てくるけれど、
「〇〇がダメだということはよくわかりました。じゃあどうしたらいいと思いますか?」
と聞き返すと、とたんに思考がストップしてしまう。
これからのことをありありとイメージすることに、慣れていないのです。
また、誰かが答えをくれるということに慣れているのかもしれません。
自分で未来をイメージして、自分で行動を選択することに慣れていないので、
他人の指示まかせ、成り行き任せ、出来事まかせ。。。
人生思った通りにならないよー、というより思ってない。。。
自分で選択しなければ、誰かの選択に従い、
自分で目標を持たな刈れば、誰かの目標達成のお手伝いをし、
自分の夢を持たな刈れば、誰かの夢に憧れて終わります。
これからどうなりたいか?
期限付きの目標設定は?
時間を十分とって、紙に書き出す時間をとるのは非常にいいことです!
言葉は、聞く人の思考の中のイメージの方向性を作ります。
まず、物事を二重肯定に!!!言葉から変えてみるのはいかがでしょうか?
本日の格言☆
日本のことわざ
「二兎追うものは、一兎も得ず」
アメリカのことわざ
「二兎を追うものだけが、二兎を得る可能性がある」
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矢内綾乃
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