矢内綾乃です。
「人は全員、“株式会社自分”の代表取締役である。」
ある経営者の方にそう言われたことがあります。
たしかに、自分の人生という会社の経営方針を決め、どこへ向かうかを選ぶのは、他でもない自分自身です。そう考えると、会社の経営者であろうが会社員であろうが、 自分の人生の方向性を自ら決定することが大事だと感じ、コーチングのスキルについて学びました。
コーチングの歴史と本質
「コーチング(Coaching)」という言葉の語源は、中世ヨーロッパのハンガリーの町「コチ(Kocs)」に由来します。この町で製造された快適な馬車が評判となり、「コーチ」と呼ばれるようになりました。
やがて、この言葉は「人を目的地まで運ぶ」という意味で使われるようになり、教育やスポーツの分野でも指導者を「コーチ」と呼ぶようになったとされています 。
コーチングの本質は、アドバイスや指示をするのではなく、問いかけや傾聴を通じて、本人が自らの答えに気づくことを支援する手法です。近年では、経営者やリーダー層だけでなく、一般のビジネスパーソンや学生など、幅広い層に広がり、自己成長や対話の手段としても注目されています。
キャリアオーナーシップとコーチングの共通点
現代は、企業が一方的にキャリアを用意する時代ではありません。むしろ、「自分のキャリアは、自分で考え、自分で築いていく」という考え方、すなわち「キャリアオーナーシップ」が重要になっています。
わたしはこの考えを、若い世代にも広めたいと思っています。「将来どんな職業に就くか」だけでなく、「どんな人生を歩みたいか」「どんな状態でありたいか」といった深い部分にまで、早くから向き合っておくことが、自分の未来により多くの選択肢と可能性を生み出す鍵になると考えています。
そして、自分の中にある本音に向き合い、行動の軸を見出すコーチングは、まさにキャリアオーナーシップの実践にもつながるのです。
現在の事業に活かされるコーチング
わたしは現在、キャリア支援やエンジニア支援、独立支援などの分野で活動しています。
単なる転職サポートやキャリア相談ではなく、その人が「どんな人生を送りたいか」「どんな生き方に納得できるか」といった深い部分から一緒に考えていく支援を行っています。
そのような支援の場面でも、コーチングの視点やスキルは大いに活かされています。
コーチング視点は、誰にとっても必要
コーチング視点を持っていると、目の前の相手だけでなく、自分自身に対しても「自分がこの先どうなっていきたいのか?」「本当の願望は何か?」と、問いを立てられるようになります。
「今のままでいいのかな?」「何かを変えたいけど、何を変えればいいか分からない」そんなモヤモヤを感じている方にこそ、コーチングの視点が役立ちます。
わたしは、コーチングを学んできた中での気づきや実践例を、下記の備忘録ブログにまとめています。
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